将来性ある事業を安心して始めるために
将来性ある事業を安心して始めるために
ここでは、介護ビジネスにおけるFCブランドの選び方を紹介している他、おすすめのFC介護事業者を取り上げて紹介しているので、介護業界への転身・起業を検討中の方は是非参考にしてみてください。
介護業界のフランチャイズは、業種・ブランドが多岐にわたるため、選ぶのが非常に困難です。そんな時は「社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)」の正会員の資格の有無を確認してみてください。
社団法人日本フランチャイズチェーン協会とは、通商産業省(現・経済産業省)の認可を受けて設立された公益法人で、フランチャイズビジネスを運営する企業によって構成されています。
正会員の資格を得るには以下の条件を満たす必要があり、法定開示書面の提出も義務づけられているため、FC本部の信頼性を図る一つの指標になるでしょう。
介護保険を利用できるサービスは介護報酬の対象となり、行政からの報酬が売上の大半を占めることになるため、景気に左右されにくい介護ビジネスだと言えます。
介護のフランチャイズ開業を検討されている方は、厚労省が定めている「介護保険で利用できるサービス」に該当する業種(以下)の中から加盟するFCブランドを選択すると良いでしょう。
2023年3月15日時点のGoogle検索「介護 フランチャイズ」でヒットしたすべてのサイト(150P)の中に掲載されていた介護のFCブランド(計121ブランド)を対象として調査を実施。
調査対象の中から、JFA正会員である旨を確認でき、介護保険の対象となるサービスを展開していたFCブランドの運営事業者(計4社)を紹介しています(2023年3月15日~3月22日にかけての調査情報)。
運営会社名 | FCブランド (介護保険適用サービス) |
FC開業の初期費用目安 |
---|---|---|
株式会社 さくら介護グループ |
・さくら・介護ステーション (訪問看護) ・さくらデイサービス (通所介護) ・さくら支援ステーション (居宅介護支援) |
約136万円~ 301万円(税込) ▼詳細はこちら▼ |
株式会社 ダスキン |
・ダスキンヘルスレント (特定福祉用具販売) |
約240万円~ 263万円(税込) ▼詳細はこちら▼ |
有信アクロス 株式会社 |
・デイサービス樹楽 (通所介護) |
約700万円~(税不明) ▼詳細はこちら▼ |
リハコンテンツ 株式会社 |
・リハプライド (通所介護) |
約1,000万円~ (税不明) ▼詳細はこちら▼ |
【各社の運営するFCブランドの初期費用目安について】
公式サイトまたはFC加盟募集サイトに掲載されていた各社の初期費用目安を掲載しています。税抜価格は税込(10%)にて算出。見やすさを考慮して1,000円未満の単位は切り捨てて表示しています。これらはあくまでも各社が発表している「目安」の費用であり、FCブランドによって初期費用の内訳は異なるほか、実際に加盟・開業する際にかかる費用は異なる可能性があるため、あくまでも参考としてご覧いただけますと幸いです。
【JFA正会員の参照元】
参照元:一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会|JFA正会員(https://www.jfa-fc.or.jp/particle/38.html)
【初期費用の参照元】
株式会社さくら介護グループ:アントレ(https://entrenet.jp/dplan/0001256/)
株式会社ダスキン:ダスキンヘルスレント(https://healthrent.duskin.jp/fc/flow/)
有信アクロス株式会社:樹楽デイサービス(https://www.kiraku-ac.com/fc/faq/)
リハコンテンツ株式会社:リハプライド(https://www.rehapride.co.jp/owner/faq.html)
※すべて2023年3月22日時点の調査情報
未経験者でもチャレンジしやすい充実のサポート
さくら介護グループはフランチャイズ開業にかかる初期費用を抑えられるほか、介護報酬ファクタリングサービスを設けているのが魅力です。通常、介護報酬は請求してから支払われるまでに約2か月かかるとされていますが、介護報酬ファクタリングサービスでは、介護報酬の債権を買い取る形で早期資金化を実現できます。
また、事業計画の作成、スタッフの採用や研修、手間のかかる介護報酬請求事務(レセプト)の代行、広報活動等、開業準備から運営にいたるまで幅広くサポートしてくれるので心強いでしょう。
さくら介護グループは契約時に支払う金額をできる限り抑えているのが特徴です。初期費用の目安は136万4,000円~301万4,000円(税込)で、内訳は以下になります。
加盟金 | 220万円(税込) ※ご夫婦の場合(条件あり)は165万円(税込) ※ヘルパー独立開業プラン(条件あり)は88万円(税込) |
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オープニングキット費用 | 15万4,000円(税込) |
研修費 | 訪問介護33万円(税込)/通所介護66万円(税込) |
合計 | 136万4,000円~301万4,000円(税込) ※契約時に支払う金額の目安 |
ダスキンファミリーなら加盟金がお手頃に
創業期よりフランチャイズビジネスを取り入れてきた歴史のあるダスキン。介護業界では、介護用品・福祉用具のレンタル・販売するダスキンヘルスレント(公的保険適用)と、高齢者の暮らしをサポートするダスキンライフケア(公的保険適用外)というFCブランドの加盟を募集しています。これまでのFC事業で培ったノウハウを踏襲して、開業地を限定しているのが特徴。法人を対象としており、ダスキンファミリーは加盟金が約半額になるので必見です。
ダスキンファミリーを対象として加盟金を割引しているのが特徴です。初期費用の目安は240万5,594円(税込)で、内訳は以下になります。
加盟金 | 165万円(税込) ※ダスキンファミリー内は82万5,000円(税込) |
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マニュアル貸与料 | 22万円(税込) |
研修費 | ヘルスレント基本研修会:17万6,000円(税込) 一燈園智徳研修会:6万2,000円(税込) 福祉用具専門相談員資格講習費用:19万8,000円(税込) |
その他 |
行政への指定申請費用:6万6,000円(税込) ユニフォーム(4人分):16万5,000円(税込) 営業ツール(カタログ、チラシ):22万円(税込) 業務支援システム導入初期費用:24万2,594円(税込) 事務用品/消耗備品:22万円(税込) ニコス引き落とし初期費用:1万1,000円(税込) |
合計 | 240万5,594円(税込) |
ネットカフェFC展開で培ったノウハウを踏襲
有信アクロス株式会社は、ネットカフェ「コミック・バスター」のFC展開で成功をおさめた会社。ネットカフェのフランチャイズ展開を通して培ったノウハウを踏襲し、定員10名の小規模フランチャイズ「デイサービス樹楽」を運営しています。遠隔監視や24時間対応のコールセンターを実施するのはもちろんのこと、介護報酬請求事務(レセプト)代行、地域ごとの行政対応、営業先確保の営業同行などのサポートも行っているため、頼りになるでしょう。
デイサービス樹楽は、一般民家を改修して設備投資コストを抑えているのが特徴。FC事業加盟店募集サイトの情報によると、「加盟金、リフォーム代金等含め初期費用として700万円程度が必要」とのことです。保険制度ビジネスは介護報酬の請求から入金まで2か月程度かかるとされているため、初期費用とは別途、運転資金が800万円程必要になると考えておきましょう。
専門職不要のリハビリ特化型デイサービス
リハコンテンツ株式会社は、高齢者の運動機能回復を目指す自立支援介護に特化したデイサービスFC「リハプライド」を展開しています。リハビリ専門の機器・プログラムを使ってサービスを提供するため、リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士等)を雇用する必要はありません。
また、送迎を行うビジネスモデルとなっているため、店舗の立地に左右されないのも利点のひとつです。
リハコンテンツ株式会社は介護FCにおいて、「開業資金1,000万円に加えて、運転資金1,000万円程度が必要になります。」と謳っています。資金に余裕をもって事前に2,000万円ほど用意しておくとスムーズに加盟・開業準備を進められるでしょう。開業費用の内訳は残念ながら公開されていませんでした。